【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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518: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/02/16(火) 20:29:07.27 ID:hcbXZnOQo
√ 2018年 8月7日目 夜: 丸亀城(寄宿舎)
陽乃「ぅ……」
ゆっくりと目を覚ますと、
鈍い頭の痛みがじわじわと広がっていき、思わず呻いてしまう
口の中にはまだ血の味とにおいが残っていて
喉の渇きを潤そうとする唾液に交じって流れ込んでくる
陽乃「ぁ」
体を起こすだけの力が入らない
頭以外の全てが自分のものではないかのように微動だにしてくれない
声も出ず、かろうじて出来る呼吸と瞬きだけが今の陽乃の力だった
頭も動かせないので、見えるのは天井くらい
空気にも血のにおいが混じってしまっているけれど、居場所くらいはぼんやりとした頭でも分かる
失神する直前にいた、丸亀城の寄宿舎
それも、自分に与えられた部屋だ
陽乃「………」
不可解なのは、姿勢ただしくベッドの上で横になっていること
気を失ったのはベッド脇の床
自分が吐き、滴らせた血だまりの中に倒れこんだはず
なのに、気が付けばベッドの上
誰かが助け起こしてくれたと見て間違いない
問題は、誰が。という点だろう
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