【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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707: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/02/24(水) 22:43:25.92 ID:jDukJghDo
√ 2018年 8月9日目 夕:諏訪
九尾に跨ったまま入るのはと、
その直前で九尾を隠して歩きで結界の中へと入る
杏「あっ……」
「おや……見ない顔だねぇ……」
諏訪までの道中、人の気配は全くしなかった。
崩れそうな建物、崩れた建物
割れたアスファルト、無造作に伸びた雑草
以前は人がいたはずなのに、
すっかりもぬけの殻となってしまった世界
それらを見てきたからこそ、
ここまで来てようやく、自分達以外の人の声を聞いた球子と杏は思わず涙を零しそうになる
「ま、まさか外から来たのかい?」
杏「はい……えっと、その……ここに勇者様がいると聞いたのですが」
「それなら神楽殿の方に――!」
見たこともない少女たちの登場に共学を隠し切れていなかったおじいさんの目が、より見開く
悍ましいものを見てしまったかのような、血の気が失せていく顔
何なのかと困惑する球子は声をかけようとして――
陽乃「ごぷっ……ぁ……はっ……ははっ」
すぐ後ろで、あからさまにヤバい声が聞こえて、振り返る
口元を押さえる手は真っ赤に汚れて、目元も赤く
空気と共に吐き出されているのか、指の隙間から血しぶきが飛んで……陽乃の体が崩れ落ちる
杏「久遠さん!」
杏の悲鳴にも似た声に、陽乃は何も返せなかった
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