【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【2頁目】
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804: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/03/02(火) 20:22:19.94 ID:3VSruPD+o

水都にはバーテックスと戦うための力がない

陽乃の痛みを知らないし、苦しみを知らないし、辛さを知らない。

それと同等のものを与えられることだって、きっとない

だから、自分には何も言う資格がないことくらい分かっている。

けれど――

水都「……守れなかったからこそ、守れるようになるんじゃないですか?」

陽乃「貴女――」

水都「分かってますっ! 分かってます……ただの一般人みたいな私が、そんなこと言う資格がないってことくらいっ」

陽乃が何かを言う前に水都は遮る

叫ぶように声を張って、お箸を握りしめて、

顔を上げたいのに……上げられなくて。

あぁやっぱり、自分は弱いと思いながら……吐露する

水都「でもっ……でも……守れなかった後悔があるから、次はもう失いたくないって気持ちになるんじゃないんですか?」

それはたぶん、希望だ。

歌野が見せてくれる、勇者としての力強さ

与えてくれる勇気は野菜を育む空の輝きのように温かく、

水都にとっては、それはこれ以上ないほどに特別だった。

なのに

同じ勇者であるはずの陽乃は、しかし、そんなものは感じられない。

自分の力を信じていない。

役に立たないと切り捨てて、期待しないでと笑って、

自分は何も特別なんかではないと言い切っている。

謙遜なんてものではなく、完全に自分と言うものを認めていない。

それは……水都が自分にしているものと、ほとんど同じものだ


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