19:ヒーロー ◆OL80UyKoPE[saga]
2021/02/24(水) 23:38:17.99 ID:kZtzwnTt0
〜サイド・タケシ〜
ハンバーガーショップにて、ごく一般的な体型の男と筋肉ムキムキマッチョマンで褐色の男が向かい合って座っていた。
友達「最近はどんな感じー?」
タケシ「まーボチボチだ。悪いなハンバーガーなんか奢って貰って」
そう言いながら流れるようにタケシは店員のお尻を触った。
店員「キャッ!?」
一瞬床から跳んだ彼女だったが、タケシのハンサムな爽やかスマイルを向けられると少し顔を赤くしただけで、それ以上は何も言わずに業務に戻った。
友達「……まあ、ヒーロー様には街を守って貰ってるからな。たまの昼食ぐらいはプレゼントしなきゃな」
タケシ「一応隠してるんだからな? あまり大きい声で言うなよ」
友達「わーてるって。ところでこの前、なんだっけ……サキバスとかいうエロい女ヴィラン出たろ? 具合はどうだったんだ?」
タケシ「あー、確かに身体はエロかったけど、やっぱり男を食い物にする系の女ヴィランはダメだな。勝てないとわかれば直ぐに尻を振って股を開くし、なんだか安く思えちゃうんだよな。一応セフレは今〜……4人いるけど、どれも似たりよったりでなー」
友達「贅沢な悩みだな」
その時、ムキムキの男の腕時計からアラームのような音が鳴った。
タケシ「おっと……行かなきゃ」
友達「呼び出し?」
タケシ「ごめんな! もっと話したかったが、時間みたいだ!」
友達「死ぬんじゃねぇぞ?」
タケシ「当たり前!」
タケシはそう言うと、ハンバーガー片手に店を飛び出して行った。
〜サイド・綾香〜
時は少し戻りカフェテラスにて。
綾香「……………」ズズ……
制服を着た女子高校生の少女は、テーブルの上に本を4、5冊重ね、今もその内1冊を手に取り読んでいる。
綾香「……………」
もしその場にクラスメイトが来ても会話は弾むに弾まないだろう。
彼女は別にボッチという訳では無い。
なんなら割と優等生で、友人と呼べるクラスメイトもいなくは無い。
不満はない、だが彼女は満足していなかった。
綾香「……………」
無言のまま彼女は立ち上がり本を鞄に仕舞い街中に歩み出していった。
細い道を選んで歩けば自然と人通りが無くなっていく。
そして周囲に誰もいないかを確認してから、彼女は薄暗い建物の間の空間に入った。
眼鏡を外すと、パリパリと静電気が起きておかっぱの髪が立つ。
バチッ……バチチッ…………バリバリバリバリッ…………!
瞬間、雷が破裂したような閃光が満ちた。
光が収束した時、そこには誰もが知っている猫背で無言で黒髪の黒峰綾香の姿はなく、自作のエレクトロスーツに身を包んだ金髪のエレクトロガールが浮いていた。
エレクトロガール「ふふふ、ふふふふふふ、ふふふふふふふふふふ♡ 今日もバリバリ、あばれちゃおーっと♡」
次の瞬間には、バリッ、という音だけがそこに残響していた。
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