【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【3頁目】
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4: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/03/15(月) 21:55:25.12 ID:YUZDJJSio

陽乃「会って一週間も経ってないのに? 冗談じゃないわ」

歌野「一目惚れ。とか? ほら、みーちゃんは巫女だから久遠さんの独特な感じに惚れちゃったのよ」

陽乃「諏訪の人って、みんなこう自分勝手なの?」

陽乃の不機嫌そうな表情

けれど、怒っているようには感じられない

不満は不満だけれど、ただそれだけではないと感じる

何かがあって、でも、それを表に出そうとしていないような――

歌野「ふふっ、まさか。そんなわけないわ」

諏訪の人みんながそうだったら、ここまでやってこれなかった。

最初の頃は大変だったし、

抗おうとするのも歌野を含めても数人いるかどうかで。

けれど、歌野が諦めずに呼びかけ続け、抗い続け、傷つき続けて1年

そこからの変化は、自分勝手だったら起こり得なかったはずだ

歌野「でも私は間違いなく自分勝手ね! だって、こんな世界でも諦めるなって思いを押し付けたんだもの」

陽乃「自慢できることではないと思うけど」

歌野「そう。そうね……でも、私は何もできないのもしないのも嫌。
   それで、目の前で誰かが……みーちゃんが死んじゃうのも嫌。だから諦めたくないし、諦めて欲しくないって思ってるわ」

だから押し付ける

自分勝手な思いを押し付けて、生きることをあきらめるなと……抗わせる

それが自己満足でないというのなら何なのだ

それが偽善ではないとしたら何なのか

それが自分勝手ではないとしたら何なのか。

歌野「久遠さんだって、同じでしょ?」


1、貴女なんかと一緒にしないで
2、ただ生きていたいだけよ。他人なんてどうでもいい
3、私はそんな高尚な理想を抱いてなんていないわ
4、違うって言ったら?
5、何も言わない


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