【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい5
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982: ◆gEU9La026k[saga]
2021/05/27(木) 23:30:17.92 ID:f2G+0Hv30
あげく勝手に敵だと認識し、殺そうとまでした
そして今となっては誰にも語るつもりはない、墓場まで持っていくつもりではあるが
彼女の父親に対しても、とんでもない憎悪の感情を向けてしまった
どうしてあそこまでの感情を向けてしまったのか、わからない
呪術が無くなったというのであれば、いっそ記憶も無くなればよかったのに……
一瞬そんな感情が過ぎるも、令嬢は静かにそれを否定する
己の浅ましい感情と行いを憶えているのは、神が与えた罰なのだろう
母は、兄は、妹は。そして、昔は優しかった父は……
何故、自分は呪われた子だったのだろうか
こんなに感情がごちゃ混ぜになったのはいつ以来か
下手をすれば初めてではないのか
だがきっと、それは相手も同じなのだと、令嬢は次の句を告げられない
突然、敵国の姫を頼むと
戦う術もなくした、自分を殺しかけた相手を押し付けられたのだ
自分の国を取り戻した、間違いなく喜びの叫びをあげたいであろう場面で
共に戦ってきた仲間達も、同じ気持ちだろう
今も想いを寄せる人がすぐそこにいる。それでも自分は――
「――セレスティアさんも、疲れたよね?」
「え?」
「荒れちゃってるかもしれないけど、客間なら休めるかな……?」
「……俺は平気だ。見張りは任せておけ」
なんでもないといったふうに。
さも当然だと言わんばかりに、自分の名が呼ばれた令嬢は目を丸くする
あの人も、それを断ることも無く寝ずの番を申し出た
「――っ……」
また色々な感情が混ざった。けれどこの感情はきっと……
令嬢は涙を溢しながら、姫達の後を追うのであった
……
――
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