164:名無しNIPPER[saga]
2021/07/12(月) 19:13:30.50 ID:AlPYWu6V0
楓「こ、こんなものは剣道じゃーー「ええ、剣道じゃないですよ、チャンバラで勝負って言ったんです。つまり、殴り合ってもいいし、体当たりしたっていい。剣を離さなければ勝ちなんですよ」
男は笑っていた。
思い返せば、その通りだった。
男は一度も剣道で勝負とは言っていなかった。
己の不覚を悟った楓は体を起こそうとして、力が入らず、床を這ってしまう。
楓「な、な、な?」
咄嗟に言葉が出ない。負けると悔しさで力が抜けたのかとも思ったが、余計に力が入らず、末端が痺れる。
「お!やっと効いてきましたか、危ない危ない」
やれやれと言わんばかりに額を拭う男を楓を睨みつける。
楓「き、貴様!まさか毒をーー!」
最初に飲んだお茶が思い出された。
「ええ、盛りましたよ。俺には効かない遅効性の痺れ薬、ちょうど勝負の時に腕から力が入らなくなるやつ、まさか服毒してもあんな力と速度が出るとは思わなくて一本は取られちゃいましたけど」
楓は悔しさに涙が出そうになったが、堪える。こんな卑怯者に泣いたら、本当に負ける気がしたからだ。
「さて、じゃあ商品をいただきますか」
痺れて動けない楓に男は近づくと、道着をはだけ、サラシを引きちぎった。
楓「おい、貴様!何を!?」
「何って、商品、あなたを頂きますよ」
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