安価で人間牧場
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57:名無しNIPPER[saga]
2021/07/06(火) 17:00:32.55 ID:y5NMKPyjO
涼子「はぁ…」

よれたスーツとヘタれたスニーカー姿の浜田涼子は項垂れながら帰路についていた。

時刻は午後11時半を回っており、歩道には街灯も少なく危ない。
しかし、この道を通らなければ、あと30分は余計にかかってしまう。

車を購入してもいいが、その前に免許を取る必要があった。

しかし、涼子は車の購入など考える余裕もなかった。

頭の中では今日言われたことがリピートしていた。

『浜田さん、新人じゃないんだからもっとしっかりして!』
『まだ終わってなかったの!?』
『浜田さん、ここはいいからどっか行ってきて』

心ない同僚や上司からの言葉だが、彼女はしょうがないと自己納得させていた。

涼子は引っ込み思案で自信がなく、そのせいで失敗すれば余計に自信がなくなって失敗する悪循環に陥りやすかった。

また、出来る仕事も人からの頼みを断れず、押し付けられて最終的に彼女一人に負える量ではなくなって、他人に助けを求めて失望されることもしばしば。

今日の残業もその類であった。

そんなわけで遅くなった夜道を一人歩く。

最近は辛いことが多かった。

昔から好きだった読書も、楽しむことができない。そればかりか、本を見ると仕事を思い出してしまう。

本が好きだから、司書になったのに、その仕事のせいで本が嫌いになりかけていた。

自然と彼女の口から言葉が漏れる。

涼子「なんでダメなんだろうな?私って」

その直後、背後から薬を含んだ布で顔を抑えられ、彼女は意識を失う。



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