【可愛そうにね、元気くん】「進まない」【SS】
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53:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:08:12.71 ID:JzXNw/sm0


「――――」

真っすぐな視線と、言葉。
以下略 AAS



54:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:08:44.05 ID:JzXNw/sm0


俺は……八千緑さんが、一番に好きだ。ここで鷺沢に流されるのは、八千緑さんも過去の自分も鷺沢も、全部裏切る事になる。

けれど――今の鷺沢に、今の俺が求められているのもまた、事実だ。
以下略 AAS



55:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:09:25.42 ID:JzXNw/sm0


……そんなことを延々と考え続けたまま、二十分かそこらの時間が経って。
シャワーから出てきた鷺沢は、『待て』と言われた瞬間の姿勢のままで固まっていた俺を目に留めると、嬉しそうに破顔した。

以下略 AAS



56:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:09:56.45 ID:JzXNw/sm0


スリッパを履いた鷺沢が、ぱた、ぱたと俺に近づく。
舌舐めずりのような、既に賞味しているような、俺を咀嚼する目線。見えない歯が食らい付いたかのように心臓が痛む。
その痛みの出所は――弾けるほどに鼓動が跳ねる理由は――期待と、興奮だった。
以下略 AAS



57:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:10:47.02 ID:JzXNw/sm0


鷺沢がベッドに膝をつく。俺に向かってしなだれるようにかがみ込む。眩むような美貌が目と鼻の先にあった。垂れた髪は俺を食いちぎるかのように、顔の両側へと迫る。
漆黒の牙のように房になった髪は――そのまま、やさしく俺の頬をくすぐった。

以下略 AAS



58:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:11:16.16 ID:JzXNw/sm0


「〜〜〜〜っ……!!」

首筋を刃物が撫でるような危険なくすぐったさに、思わず身を竦ませる。
以下略 AAS



59:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:11:42.68 ID:JzXNw/sm0


******


以下略 AAS



60:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:12:40.60 ID:JzXNw/sm0


「……がちがち、だね♡」

「おいこら」
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:13:19.44 ID:JzXNw/sm0


けれど、そんな俺を見つめるとき。
鷺沢はだいたいいつも、笑顔でいてくれるのだ。

以下略 AAS



62:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:14:05.78 ID:JzXNw/sm0


「…………ね」

不意に、鷺沢が俺のあごに手を添えた。
以下略 AAS



63:名無しNIPPER[saga]
2021/08/14(土) 03:15:08.06 ID:JzXNw/sm0


俺が何か言うより早く、鷺沢が手を振り下ろした。


以下略 AAS



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