【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい9
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102: ◆gEU9La026k[saga]
2021/08/29(日) 22:36:50.10 ID:tg996wuT0
――

……

【森国・転移陣前】


シュイン!


ネーロ「なっ……本当に、森国への転移陣が……」

ネーロ(鉄国の人は魔法の才を得にくいといいます)

ネーロ(ですがこの陣は非常に安定している。複数人で何度使用しても問題の無い構造……)

ネーロ(間違いなく、森国の産物。戦争前から、二国は水面下で……?)

鉄国兵「……このことは、陛下や極一部の者しか知らない」

鉄国兵「陛下の信を、裏切ることは許されんぞ」

ネーロ「……私が信じ、従うのはエルクラッド様だけです。確約はできません」

ネーロ「ですが、魔力を封じられた私はただの非力な小娘に過ぎません」

ネーロ「このことをエルクラッド様にお伝えしたくても、できないのが現状。ご安心ください……」

鉄国兵「……」

ネーロ「……」

ネーロ「……何故です?」

鉄国兵「……何の話だ?」

ネーロ「私は公国の将。転移の魔法だけはそれなりに扱えます」

ネーロ「この拘束具をどうにかできれば、すぐにでも公国に戻れます」

ネーロ「憎き公国将が、服従の意思を示さない危険な存在が、無力な背中を晒しているのですよ?」

ネーロ「その槍で、串刺しにしてしまおうとは思わないのですか?」

鉄国兵「陛下の命にそのようなことはない。それに、たとえ敵将とはいえ無抵抗の者を後ろから襲うなど人としてあるまじき行為だ」

ネーロ「……あなた達は少し、そう。馬鹿正直過ぎますね」

ネーロ「公国の正規兵はまだ騎士の心が残っているかもしれません。ですが、前線の兵や残る将は……」

鉄国兵「……我々を案ずるというのか?」

ネーロ「いいえ。ただ思ったことを口にしたまでです。エルクラッド様の望みこそが、私の望みです」

鉄国兵「そうか。ならばフリーデシルト様の望みこそが、我らの望みだ」

鉄国兵「陛下がお前をここに案内してもいいと判断されたのであれば、私はそれを忠実に遂行するまでだ」

ネーロ「……」


……

――


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