【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい9
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950: ◆gEU9La026k[saga]
2021/09/23(木) 23:21:53.54 ID:w1jFl8r70
「っ……」


情けない。
傭兵にあるまじき姿であるということは、とうにわかっている。
弱音を吐く傭兵など、誰が頼るというのか。
ましてや相手は守るべき対象であり、一国の姫だというのに。

それでもこの温もりに包まれていると、心の中の何かが溶けていくような感じがした。


「俺、は……っ!」


絞り出せた声は、それだけだった。
未だにどこかで働く自制心。ならば離れろと思うがそれはできない。


「……」


リアローズは、何も口にしない。
ただ、受け止めるだけだ。
相手が拒絶し、身体を動かそうとすればすぐにでも解放するだろう。
それがないから、そのままでいる。
受け止める以外、何もしない。


「……っ」


ジークは、声を噛み殺して何も口にしない。
自分自身でも、整理がついていないのだ。
大丈夫だと思った。
自分ならば勝てると。
ニイハオを殺せると。
そしてカタリナを救えると。

その結果がこれだ。

逆に、自分が助けられた。
きっと、自分が囮になっていればカタリナはネーロと共に脱出できたのに。

自分の中で渦巻く感情は、何なのか。

ベルゲと、愚かな自分自身への怒り?
カタリナを救えなかったことへの哀しみ?

いや、違う。似ているが、違う。

これは、それが入り混じったもの。


(どうして、俺は……!)



――これは『後悔』の感情

――いくらしたところで、もうどうにもならない感情

――それは、わかっているのに




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