【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【5頁目】
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597: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/10/17(日) 23:48:41.53 ID:T5Q/VnYko

陽乃「死にたいの?」

球子「そう言うわけじゃない……」

声を荒げそうになった球子だが、

ぐっとかみ殺したように顔を顰めると、目を逸らす。

杏はもう少しオブラートに包むだろうけれど、

九尾だったなら、どの口が言うのかと呆れていたことだろう。

球子「けど、そうじゃなきゃこれから先やっていけないと思う。杏だって、そう思ってる」

完成型に歯が立たない。

そんな状態で良いわけがない。

たとえ、大きな反動があるとしても

たとえ、この命が燃え尽きるのだとしても

それほどの力を扱えなければ、どうにもならない。

球子「強くなりたいんだ。ならなくちゃいけないんだ。じゃなきゃ、何も守れない……っ」

自分でさえも。

大切な存在さえも。

球子「このままじゃ、全部、壊される」

球子はそう言って、震える右腕をぎゅっと抑える。

楯が一撃で粉砕された感覚が、残っているのかもしれない。

球子「嫌なんだ……嫌なんだっ、絶対っ」


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