【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
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185: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/25(土) 23:39:24.72 ID:zrAu54tOo

千景「……生贄ね。どうかしら。私は引き受けていたかもしれない」

千景はそう言って、唇を固く引き締める。

やや俯きがちだけれど、

ベッドに伏せっている陽乃にはその顔がはっきりと見えている。

だから、分かってしまう。

その言葉には芯がない。

貴女を殺したいという言葉の方が、まだ芯があった。

陽乃「自信がないなら止めておきなさい。口は災いのもとだって言うでしょう」

千景「貴女が言えたことかしら」

千景はそう言って、端末を見せる。

なろうと思えば勇者になれる。

人など容易く殺せると。

陽乃「その通り。だけど、生きる災厄である私には関係のない話だわ」

千景「……」

陽乃は何も言わない千景を一瞥して。

陽乃「貴女は生贄になるでしょうね。私とは違うから」

千景「……馬鹿にしているの?」

陽乃「冗談を言い合うような仲ではないでしょう」

千景「貴女――」

陽乃「私はいつも本心で語るわ。貴女は違うの? 私にだけ、特別なのかしら」


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