118:名無しNIPPER[saga]
2022/02/04(金) 21:06:07.23 ID:87EqkCvlO
天宮梨沙は、オタクだ。
梨沙は二次創作専門で、原作に登場したカップルの恋愛小説を書いている。
そんなオタクに落としたのは、主に俺とアリーのせいでもある。
……いや、アリーが9割の責任だな。
中学校に上がったばかりの梨沙は、真面目で勉強一筋だった。
そんなお嬢様に手を出すものはいなかった。特に噂が広まりやすい田舎だと。
日本育ちで炭酸飲料が好きなアリーを除いて。
アリーは梨沙の入学初日、梨沙の教室でこういった。
『ニシン御殿の絵を描かせて!!』
どっから突っ込めばよかったのか、いまとなっては定かではない。
ニシン御殿は北海道だし、そもそもうちの県には海がない。
だけど、梨沙は面食らいながらも、頷いた。
そこからの付き合いになり、朱に交われば赤くなるとはよく言ったもの。
気がつけば、梨沙は小説を漫画を読み、アニメをみて、ゲームを嗜む、立派なオタクになっていた。
そして、先輩の絵に文章を添えるとして、小説を書いていくうちに、立派な文字書きの誕生となった。
現在は、実家の事業拡大のため、東京で有名な菓子店に就職、パティシエをしているが、オタク文化に触れられるからだろう。
そんなことを考えつつ、手を動かしていた。
「つーか、アレだよ、アリーにも頼めば――」
「アリーさんは表紙を描いてくれたから、これ以上は頼めません!」
確かに、梨沙の小説の表紙はアリーの絵だった。
「はぁー……」
別にいいけどさ、この量だと、明日も潰れるなー
「先輩、終わったら焼肉食べに行きましょう、梨沙がおごりますので」
「よし、終わらせて焼肉いこうぜ」
「露骨に手が早くなりましたよ!? 先輩」
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