230:名無しNIPPER[saga]
2022/02/06(日) 22:42:50.50 ID:eNOQi1peO
「なぁ、山田くん、どちらが似合うと思う?」
店員さんと談笑して、店の奥にいっていた月影さんが戻ってくるなり、いきなり問われて、
「へ?」
と聞き返してしまった。
月影さんはそんな俺に苦笑して、
「どっちがいいかな? 春物のコートなんだが、やはり男性の意見を聞きたくてね」
そう言われて提示されたのは、二着のコート。
一着は七分袖で白い暖かそうなコートと、もう一着は赤のトレンチコートだった。
しばらく悩んだが、
「赤、ですかねぇ……」
ふむ、赤か、と月影さんは赤のコートを店員さんにみせると、そのまま採寸を摂るために少し離れるよ、といって奥に行ってしまう。
店員さんがお連れの方に、と小分けにされ、箱詰めされたチョコレートと紅茶を持ってきてくれた。
「あ、すみません」
頭をさげてチョコレートをつまむと、美味しい。
梨沙が好きだろうな、と思うが、爆買いと爆食いする女と一緒に食べれば食欲がなくなるから一人で食べ、いや、谷ちゃんにお土産で持っていきたい。
アリー? あいつは好き嫌いが激しいから、アタリなら良いけど、外れだとずっと文句をいうから、最初から選択肢にはない。
そんなことを考えてると、店員さんは、
「月影様のフィアンセさまでしょうか?」
ごふっ!!!
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