オタク暮らし 安価
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238:名無しNIPPER[saga]
2022/02/07(月) 12:43:11.34 ID:6xRSlzaIO

「昔ね、私は株やっていたんだ」

そんなことを切り出した。


「家族に問題があってね、大学に入学してバイトと勉強に励み、2年で卒業単位を取り終えたら、バイト代で株をやり始めたんだ。知識は大学の授業で学んだよ」

月影さんの話だけど、月影さんは面白くはなさそうに、興味がなく淡々と説明する。

「どうやら私は才能があったらしくてね、卒業後は証券会社勤務になった。ただーー」


月影さんは一気に酒を飲み干すと、グラスを置き、

「時間が!ない!!」

マスター、おかわりと、酒を要求する。

「今日のコラボ商品も、推し作品が高いところとコラボが多いから金を稼ごうとしたのに、推し作品を楽しむ時間がなくなって本末転倒だったわけだよ」

はぁーと深いため息をつく月影さん。
あ、あのコート、コラボ商品なんですね。

そういえば、コートのブランドマークと違ってた気がする。

「だから、一生分稼いで福利厚生がいい今のここに来たんだがーー」

届けられたグラスを見つける月影さん。

「ーー管理職になるとは、ね」

俺もグラスを傾け、

「付き合い、ますよ」

今日はそんな愚痴をお互いにこぼしながら、夜はふけていく。


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