怪異探偵ソリィバレッタ「赤いドレスは血の先触れ」
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172:おれを ◆MVS19SfNUQ[sage saga]
2022/03/05(土) 12:06:05.26 ID:z8WhOIbA0
顔を上げる。振り向いた彼女の静かな微笑みが見える。見たくないのに目を逸らせない。
柔らかな風が吹いている。穏やかで頬を撫でるような、拭うような優しい風が。
「…ありがとう」
バレッタ「あ─」
やめて。聞きたくない。目を背けたい。見たくない。なのに。
塵が吹き飛ぶように、彼女の輪郭が形を失う。形が。影が。姿が。色が。ぼやけて薄れて霧散する。
消える彼女を前にして、
バレッタ「…二度と、そのツラ見せないでくださいね」
「─」
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