【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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278: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/05/07(土) 00:46:54.73 ID:aeomgeKDo
頭を抱えるひなたに陽乃はさらっと助言してため息をつく。
この家庭環境は改善するべきだ。
特に精神的に余裕がない千景のところだから、
少しでも改善させるには一つでも多くの変化が必要のはず。
そうでなくても、ひなたはこの状況を見過ごせないだろう。
だけれど、
もし仮に陽乃から歩み寄っても、千景はきっと態度を変えてはくれない。
そして、陽乃から歩み寄ることがなければ、千景はずっとこのままで、
むしろ悪くなっていく一方だろう。
だから、無意味。
正直に言ってしまうと、改善する余地がない。
もちろん、千景からのバッシング覚悟で両親をどうにかすることも一つの手ではあるが、
千景と陽乃の関係が良くなることはない。
だからひなたも頭を抱えてしまう。
こじれすぎているのだ。
ひなた「はぁ……」
電気をつけられない居間はカーテンも閉め切られていて、夜と勘違いしそうなほどに暗い。
まるで、郡家を表しているかのように。
ひなた「八方ふさがりです」
陽乃「だから無意味なのよ。この状況……変えたところでって感じだわ」
床に転がるゴミを一瞥し、父親の脇から今の奥の部屋を覗く。
廊下や居間よりももっと生活感溢れるその部屋は、
とてもではないが足を踏み入れたくないような酷いありさまだった。
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