【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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541: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/09/12(月) 23:27:41.07 ID:7/rHigpU0

九尾『ならば主様が改めればよいだけのことであろう』

陽乃『またそれ?』

呆れたように呟く陽乃に、九尾はくつくつと喉を鳴らして応える。
昨日の夜にも、九尾は改めるべきだと口添えしてきた。

陽乃のことは失うわけにはいかないからと。

お気に入りのひなたでさえ、
小娘と割り切って使い捨てることも厭わないような口ぶりだった九尾は、
もしかしたらひなたを唆し、陽乃の肩代わりをさせる気なのではないかとさえ思わせる。

陽乃『……余計なことはしないで頂戴』

万が一。
そう考えて釘を刺した陽乃だったが、
九尾はからかうように笑って『分かっておる』と答える。

本当に分かっているのかも怪しい声色。

九尾はいざとなれば本当に、人間の命なんて簡単に使い捨てにするだろう。
陽乃が望む望まないに関わらず、
いとも容易く、人の命を軽んじることだろう。

陽乃『改めるべきは貴女もだわ』

九尾『それは主様次第じゃな。妾とて、愛らしい娘は可能な限り保っておきたいからのう』

九尾の怪しげな笑い声が頭に響く。

陽乃が自分の命を軽んじることなく、
より最善な選択を選んでいくのであれば、九尾はもちろん、
ひなたも、若葉も、水都も、歌野だって……。

陽乃『はぁ……』

5人いるからいいじゃない。
そう言えた四国の勇者も、満身創痍な状況だ。

ここでの不協和音は、ただ、破滅を招くだけだろう。


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