【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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576: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/09/17(土) 23:52:51.34 ID:Pn3iFO+K0
√ 2018年 10月10日目 夜:病院
夜も更け、寝静まった病院の一室の前で、水都は足を止め、
少しだけ迷いながら、扉をゆっくりと開ける。
特別に用意されたその病室はネームプレートがなく、
一見では空室に思えるが、中では一定のリズムで電子音が響いていた。
ベッドは2台あるが、それでも広すぎるほどの特別な病室
2台あるうちの1台は無人で、今は1人しか使っていない為、寂寥感が漂っている。
水都はその孤独な住人である陽乃のそばに忍び足で近づく。
追い込まれつつあった陸の孤島の諏訪へと訪れた勇者の1人。
四国内での決定によって派遣されたのではなく、
独断かつ、追い出されるような形で諏訪に来た陽乃は、初めて見た時から疲弊していた。
いいや、疲弊という言葉では軽いほどに消耗していた。
だが、次第にそれさえも序の口だったし、
今ではもう、適切な言葉が思い浮かばないほどにボロボロになっている。
通常の医療技術だけでは確実に亡くなっている。と医者に言わせるほどの状態で
勇者の回復力と歌野が譲り受けた宇迦之御魂大神の御力でどうにか繋ぎ止めている陽乃は、今は穏やかに眠っているように見える。
水都はその寝顔を覗き、ほっと安堵する。
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