【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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6:名無しNIPPER
2022/03/14(月) 23:38:04.53 ID:1xywqUmco
歌野「もちろん、久遠さんにとってそれが難しいことだって分かっているわ」
対人関係であれだけ嫌な思いをして、
それでもなお、周囲を信じその背中を預け、命を預け、
戦いに身を投じて欲しいだなんて、普通であれば言うべきことではない。
陽乃はそれが嫌だから誰もかれもを突っ撥ねているわけで。
その心を知らないならともかく
知っている歌野としては、口にするのもはばかられる。
けれど、それを変えて貰えれば。と、思いもする。
歌野も水都も、命を懸けるのは構わないが、
それで救いたい相手がそれを望んでいないし、避けられるなら避けるべきだとも考えていて、
その為には、たぶん、克服は必要不可欠だ。
歌野「……今すぐみんなと。とは言わないわ。難しいし、きっと、無理だろうから。だけど、乃木さんは良い人よ。伊予島さんも、土居さんも、高嶋さんだって」
歌野はそこで言葉を切ると、
小さく「郡さんは」と呟いて困った顔をする。
歌野「郡さんは少し手を付けがたいけれど……でも、郡さんだって勇者よ。だったら、きっといつかは分かり合えると思うし、私がその手伝いをするわ」
だから。と、歌野は続ける。
歌野「どうかしら。私も妥協する。久遠さんも妥協する。互いにそれでひとまず納めてみるのは」
それがだめなら、やっぱり命を懸けてでも。と、歌野は脅すように零した。
1、お断りよ
2、無理よ。私には出来ないわ
3、後ろから切り殺されるのは嫌よ。だから、そこには貴女がいなさい
4、それは誰の入れ知恵なのかしら
5、驚いた……貴女はそんな悪知恵が働かない人だと思っていたのに
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