【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【7頁目】
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720: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2022/10/10(月) 00:39:09.87 ID:7aqqXd1Y0
陽乃「そんなことより、乃木さんの病室にお願い」
「ですがそれは……」
陽乃「良いから。大事なことなのよ」
若葉のところにはひなたがいる。ひなたがいるなら、九尾もいるだろう。
ひなたが負傷しているなら歌野か水都のところに連れて行く方が良いし、もしもそうではないなら、
九尾に今回の件を問いたださなければならない。
悠長に部屋に戻っておやすみなさいとはしていられない。
陽乃「それとも、私を他の人のところにはいかせるなと?」
陽乃は冗談でも言うかのように訊ねたが、看護師の眉がぴくりと動いたのをみて……察する。
どうしてそのことを。なんて驚きを示す眉の動き。
ほんの少し見開き、すぐに取り繕って、けれど、その返答前の沈黙が答えだった。
陽乃「今は有事でしょ。勇者としてすべきことがあるのよ」
「だめですよ」
「あっ……」
躊躇う看護師の横から割り込んだもう一人の看護師は、陽乃の車椅子の持ち手を変わって、ぐっっと押して歩く。
陽乃が「ちょっと」と声をかけても、その看護師は「駄目です」と取り付く島もない。
陽乃「大事なことなんだって言っているでしょう」
「有事だからこそ、久遠様含め、勇者の方々の安全が最優先です。それこそ、一度襲撃をされている久遠様は特に警戒しなければなりません」
そもそも一人でここまで来ていること自体が問題だという看護師は、
最悪の場合、病室に鍵をかけなければならないようなことをしているんですよ。とまで言う。
「大人しく病室にお戻りください。出ないと、強制させていただくことになります」
陽乃「……もう、強制しているじゃない」
車椅子の主導権を奪い、病室への連行。
これが強制ではないのなら何だというのかと不満げに言う陽乃だが、どうにかするわけにもいかなかった。
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