950: ◆WEXKq961xY[saga]
2022/11/20(日) 21:47:56.81 ID:EC7eXUiio
魔王「一つ聞きたい」
アンスリウム「なんなりと」
魔王「勇者が、魔族の暮らす街を造るなどとほざいておったそうだな」
アンスリウム「ええ」
魔王「正直に申せ。…貴様は、どう思った」
アンスリウム「わたくしが、どう思ったか。…ええ、実現できるのなら、素晴らしいことですわ」
魔王「だが、人間が魔族に用意『してやる』とは。いかにも不遜ではないか」
アンスリウム「それで、魔族と人間の争いが治まるのであれば」
魔王「…それを、勇者はどのような顔でほざいておった。貴様に、勇者はどのように映った」
アンスリウム「…」
アンスリウム「魔王様に隠し事はできませんから。…わたくしは、何より平和を愛します。そして、勇者も同じ志を持っているように見えました」
魔王「平和。勇者にとっての平和とは何だ。果たして、貴様が思い描くのと同じ未来か」
魔王「オルティナの乳を絞り、ザリファに荷物を運ばせ、リーズヴェルトに嘘を吹き込む…それが、貴様の思い描く平和か…!」
アンスリウム「それで争いが無くなり、わたくしの命の危険が消え、何よりそれが永遠に続くのであれば」
魔王「…」
魔王「…勇者に付けば、それを叶えられると思ったか」
アンスリウム「その時は。ですが、やはり人間は駄目ですわね。魔王様に付くのが、平和への一番の近道ですわ」
魔王「…」ビビビッ
アンスリウム(…と、口では言うものの。新たな勇者が、再び魔王様を脅かすようであれば…)
アンスリウム「…ええ、ええ。心をお読みになりましたね。魔王様の能力については存じておりますので」
魔王「貴様…」ギッ
アンスリウム「あれだけの劣勢から、ここまで巻き返した魔王様であれば、もはや敗北の心配などありませんよ。ご安心を」
…
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