R-18 安価とコンマでダンジョンタワー攻略 Part4
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161:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2023/12/22(金) 02:23:08.20 ID:+ekVoEWk0
<<ファンタズマ視点>>

「お…おぉぉ…」

柚の展開するドーム状の結界の下で、街の住人たちが凄まじい光景を目撃していた。

すでに頭上を埋め尽くしていた怪植物の根がボロボロと跡形もなく崩れ去っていく。

「これってさ…つまり…」

「あたしたち…助かったってことかい?」

小さな安堵の声が、少しずつ熱を帯びて広がっていく。

広がった声はやがて大きな喝采となり、街全体が大きく沸き上がった。

そして、彼女らも。

「や…やったぁぁぁーーー!! 成功だぁーーー!!!」

ミルキィが大声で勝利の雄叫びを上げていた。

「どうやら…うまくいったようだな、ギンガ」

そういうツバキの顔もどこか誇らしげだ。

「ふぅ〜…、ダンジョンマスターが手を貸してくれなかったら時間切れだったなぁ。色々ラッキーだったよ今回は」

胸をなでおろしたようにいう吸血商人セウェルス。

(彼女が人間を愛しているという噂はあながち嘘ではなかったんだな)

完成したカレハイザーをどう届けるか思い悩んでいたところにオルティナがヒイラギを派遣してくれたのは本当に幸運だった。

「そしてやりとげてくれたプリティーうさちゃんズもね。つくづく凄いもんだよ、君たちはさ」

セウェルスはそうつぶやくと、今度はおきつね堂のある方向に顔を向ける。

「彼女らも…ね。面倒な仕事させちゃったし、色々ふっかけられるんだろうなぁ…はは」



「お疲れ様です、柚さま。風呂の用意ができております」

「おおきに、オークラさん。あぁぁ〜、しんど…」

今回の件では柚もかなりの力を尽くしたようで、珍しく疲れた表情を見せていた。

「しかし…禁断の除草剤、ですか。そんな厄介な薬物の調合、よく成功したものですね」

「ん〜…とある外部スタッフの手腕やね。いやぁ、かくまっておいて正解やったわ」

そういうと柚はにんまりと笑う。

「ま、仮にカレハイザーを作成したことが問題になったらそいつが全部独断でやったことにしたらええしね」

「まあ…犯罪者ですからね」

「そういうことやね。まぁしばらくはうちでうまいこと働いてもらいましょ…『毒使いのウェル』」





「アリス… 成功したのね」

薄暗い部屋の中、小さな窓から外の様子をうかがう紫髪の少女。

彼女は…あのクールなようで、少しとぼけた銀髪の少女のことを想い、ふっと微笑んだ。

「ほんとにもう…私、なにやってるのかしらぁ」

座り込んで、自嘲気味の独り言を呟く。

「はぁ…けっこう未練がましいのねぇ、私…」



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