115: ◆WEXKq961xY[saga]
2023/04/08(土) 21:06:01.00 ID:bLFHHPAno
カツラギ「…人助けが目的なら、何でダンジョンに潜るんだ」
するとフレイは、気まずそうに苦笑いした。
フレイ「うむ…やはり、先立つものがなければ、人助けにも行けぬからな」
カツラギ「路銀稼ぎか」
フレイ「そんなところだ。それに、クエストの中には行方不明者の捜索や救出もある。人助けが出来て、旅費も稼げて一石二鳥だ」
ミリィ「一人でやってるの?」
フレイ「いや、連れならいるぞ。そろそろ…来た」
丁度良く、一人の女が芋と貝を積んだ盆を持ってやってきた。褐色肌で、サイドに結った紫髪の隙間からは尖った大きな耳が覗いている。エルフだ。見るからに豊満な乳房を、黒革の胸当てで押さえつけている。弓使いだろうか。胸以外は痩せていて背も高く、目付きは鋭いが美人だ。
彼女は何も言わず、フレイを挟んで向こう側の席に座ると、芋と貝を網に並べ始めた。
フレイ「ルインだ。口数が少ないが、初対面の相手だと緊張するだけで、話は分かる方だぞ」
ルイン「…」コク
ミリィ「ルインさんも、よろしくね。…ところであたしたち、幻想鹿の角を探していrんだけど…何か知らない?」
フレイ「ううむ、ハンティングは専門外だが…ルイン、何か知っているか」
ルイン「…」
ルインは網から顔を上げ、カツラギたちをちらりと一瞥すると、ぼそぼそとフレイに耳打ちした。
フレイ「ふむ…ほう、なるほど…そうかそうか」
ミリィ「どうだった?」
フレイ「幻想鹿とやらも、他の鹿の例に漏れず木に頭を擦り付けて、古い角が抜けるのを促しているそうだ。だから、森林で傷の付いた木の根本を探すと良いそうだ」
ミリィ「! 助かったわ。ありがとう!」
…
食事を終えて代金を払うと、エントランスで宿を探すことにした。
カツラギ「こんな場所の宿なんて、ベッドだけでもあれば万々歳だろうな…」
見回すと、小さなテントを並べただけだったり、粗末な衝立が整列しているだけだったり、様々だ。中には横穴を利用した個室もあるようだが…
フワル「一泊、一人銀貨7枚…む、無理」
パペマ「さっき使っちゃった。もう銀貨1枚しかない」
カツラギ「俺も銅貨しか残ってないな…」
ミリィ「仕方ないわ。モンスターや獣に襲われるよりはマシよ。とにかく、安全に眠れるところを探しましょ」
安価下コンマ
01〜40 衝立と藁
41〜70 ハンモック2枚
71〜90 馬小屋
91〜00 フレイたち
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