963: ◆WEXKq961xY[saga]
2023/05/05(金) 16:26:05.32 ID:n2GXR5Vso
…
焚き火に手をかざしながら、ルインが言う。
ルイン「少なくとも、今の状態で聖堂には到達できない。エントランスで買えるだけの物資を揃えて、今度は絶対にモンスター交戦しないと決めて行くか、ギルドまで戻って、一度別のクエストで資金を集めてからにするか…」
???「…おねえちゃん、おねえちゃん」
ルイン「!?」
突然、ダンジョンに似つかわしくない少女の声が聞こえてきた。見ると、いつの間にか他の冒険者は消えていて、代わりに一人の幼い少女が立っていた。緑色の髪を一つに結び、服の代わりに白い布切れを身体に巻き、全身に綺羅びやかな宝石を身に付けている。反対に、四肢には太い鉄の輪を嵌められていた。
???「おねえちゃん、おなかすいちゃった。ごはん、ちょうだい?」
ルイン「…あなたは?」
セラ「セラ。おさんぽしてたら、まよっちゃった」
ミリィ「…はい、メープルパン」
焚き火で温めていたパンを、ちぎって差し出す。セラと名乗る少女はそれを受け取ると、一口齧った。
セラ「ありがとー! …」
カツラギ「ダンジョンを散歩してたってことは、ここに住んでるのか?」
セラ「んっ、んぐっ…うん。おそとにでられないかなって」
ミリィ「…ダンジョンの、どの辺に住んでるの?」
セラ「うーんと…宝石洞の、もっと先」
ルイン「宝石洞?」
フワル「ルインさんもご存知無いのですか?」
ルイン「聞いたことはあるけれど…でも、確か第77層とか、その辺りって」
パペマ「ななじゅう…?」
途方も無い数字に、呆然とするパペマ。
ルイン「流石にそこまで送り届けることはできないわ。外に連れ出すことはできるかも知れないけれど」
セラ「じゃあ、いっしょに行ってもいい?」
カツラギ「まあ、出口まですぐそこだし、別に良いだろ」
ルインが、セラを見て言った。
ルイン「外までは連れて行ってあげる。でも、私たち、ここに辿り着いたばかりで休憩するところ。だから、しばらくここで待っててもらえる?」
セラ「うん、分かった」
セラは頷いた。
安価下コンマ
01〜10 セラが狙われている
11〜30 特に何も起こらない
31〜70 ミリィ「カツラギ…」
71〜90 ルイン「…今の内に」
91〜00 セラ「おにいちゃん?」
990Res/412.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20