魔法少女 全てはあなた次第【安価】
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383: ◆m3eT9sbstgM1[saga]
2023/07/09(日) 21:08:53.89 ID:etD9Unh4O

 
 
 あなたは、夜の図書館で膝をついていた。その瞳から、深い絶望が漂っていた。
 
 そこには哲学書から専門書、児童書にいたるまで様々な本が積み重なっていた。
 
 知らなかった、では、すまされないことだった。
 
 人間の正の感情から生み出されたあなたには親がいない。先代が死ぬか、もしくは任務を放棄すれば、自然発生として、新しい個体が誕生する。その個体は、歴代の記憶を持つ、あなたがそうであったように。
 
 あなたから生まれた子供も、ある程度の知識はあるだろうが、そこまでではない。
 
 歴代でも子をなした個体はいるが、孕まされた魔法少女も妊娠も育てる不安もなくなり、みんな幸せそうだったし、個体も責任を取ろうとするものはいなかった。
 
 でも、よくよく思い返してみれば、孕まされた魔法少女は、最初は冬のように厳格で、性に厳しい少女でも、度重なる性行為で淫蕩にふけり、最終的には妊娠ですら快楽になって、たくさんの子供――ハーフを産んで、己を強化し、喜んでいた。
 
 ただ、いまならばわかる。あの子たちは、もはや別人だった。
 
 どんなに優しく、愛情を持つ少女でも、自身の子供を道具のように使い潰し、身代わりにし、強化させて、堕落していた。
 
 孕まされるのを少女たちは望み、歴代の個体が、喜んで種付けする。まるで家畜のように。
 
 
 それを、誰もとがめるものはいなかった。
 
 あなたもそれを当然と考えていた。
 
 冬もきっと孕むことが不安でも、出産の快楽で中毒になるか、己の、不満だからけだった魔法少女姿が変わって、喜んでくれる、そう思い込んでいた。
 



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