魔法少女 全てはあなた次第【安価】
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390: ◆gBwMM6cVQYb3
2023/07/09(日) 21:15:32.60 ID:FMbkJG9s0


 「ブレイキングの力はすごいな。滅多に袖を通さない普段着までダウン服になっていたぞ」
 
 ところどころフリルがついた黒い着物に白い手袋、それと、日傘を差し、白い肌をより白く、唇に朱――口紅を引いた、冬がいた。
 
 冬の言ったとおり、着物の帯はゆるゆると、大きな腹部を押さえつけないような着付けになっていた。
 
 みるくは、しばらくその格好に魅了されてしまう。
 
 「なんだ、どうした? そんなに呆けて……言うことがあるんじゃないか?」
 
 冬の言葉にあなたは我に返り、頭を下げる。
 
 「みるく、ごめんなさい」
 
 「おれぇは、それがどういう意味なのか、わからなかった。でも、知った。冬がどうして怖がっていたか、冬がどうして、泣いていたか、理解した」
 
 「その子はおれぇが――」「感想」
 
 あなたの言葉を遮って口元に指を押しつける。
 
 「せっかく私が普段はしない、校則に違反する化粧をして、この着物を着てきたのに、出てくる言葉がそれか……」
 
 はぁ、と、冬は深いため息をつく。
 
 「………………ブレイキング似合ってます」
 
 あなたの言葉に、ダウンは最初の風呂で見せたように、笑う。
 鮮やかな花が咲いたようであった。
 
 「しまった、制服ではなく、この着物を着てきてしまったなぁ、家に帰って制服を着直しても、学校が終わってしまっている。こんな日はどこかにいかないともったいないなぁ、実にもったいない」
 
 冬のわざとらしい言葉に、あなたは、
 
 「――どこかに、ブレイキング?」
 
 「ああ、ダウン。なにせ、人生ではじめて学校を休んでしまったのだ、学生は勉学が本分なのに、それを無駄にすることは最大の侮辱だぞ?」
 
 みるくに手を差し出し、あなたの手をみるくは取った。
 
 


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