【R-18】こんな仕事ばっかりでごめんな【安価】
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9: ◆WEXKq961xY[saga]
2024/05/04(土) 18:29:48.42 ID:5D72PeREo
「それにしても…」

 協力してくれた同業者のおかげか、こんな出来たての事務所のオーディションには、予想以上の応募が来た。選り好みしている段ではないのでひとまず全員会うことにしたが、それでも書類を見る限りはなかなか良さそうな顔ぶれだ。

コンコン

「どうぞ」

ガチャ

永遠「し、しし失礼し、しま、します…」ノソ

 まず、一人目が入ってきた。目を引くのは、足元まで伸びた長い黒髪だ。前髪も長く、殆ど目が見えない。

永遠「あっ、ああああ、間 永遠(あいだ とわ)…です。19歳ででで、です」

「うん。じゃあ座って」

永遠「しつしつれっ、しますっ」ストッ

 おずおずと、永遠が椅子に座った。結構な吃音だ。緊張しているのだろうか。それとも元々だろうか?

「…ちょっと、顔を見てもいいかな」

永遠「! ははは、はいっ」サラッ

 永遠が、前髪をどけた。現れた顔は、色が白く、一重で塩顔だが美人だ。

「綺麗な顔だね」

永遠「あっ、どっ、ども」

「それに、スリーサイズも…Gカップ?」

永遠「っ///」ドキッ

 ずっと猫背だが、地味な灰色のワンピースが窮屈そうだ。俺の見立てだと、サバを読んでるな。本当はIカップくらいありそうだ。

「ええと、19歳ってことは、まだ学生さんかな?」

永遠「あ、あの、文系の…」

「モデルになろうと思ったのは?」

永遠「…」

 すると永遠は、勇気を振り絞って俺の目を見て…ぽつりと言った。

永遠「わ、わたし、みみみ見ての通り、コミュ障で、う、上手く喋れないし、恥ずかしがり屋で…そんなじ、自分を、変えたくて…」

「…」

 俺は、彼女の言葉をメモした。それから、言った。

「…ありがとう。それじゃあ、面接はここまで」

永遠「!」

「結果は後日連絡するから、その時はよろしく。お疲れ様でした」

永遠「あ、あああ、ありがとう、ございました…」スクッ

 来た時のように猫背で、永遠は部屋を出ていった。




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