勇者「召喚された世界を安価取コンマで巫女と旅する」巫女「その2」
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22: ◆VroVrra0Q/tT[saga]
2024/05/20(月) 17:52:43.38 ID:AuNDUhkF0
私を含めた12人の巫女と出会い、魔王との戦いに身を投じた勇者
彼の名前は武
私にとって、勇者なんて言葉では足りないくらいのヒーロー
自分に自信がなくて、いろんなことのやる気が出なくて
そんな私をくらい闇の中から手を引いて太陽の下へ連れて行ってくれた大事な人
私は、彼が好きだった
魔王との戦いが終われば、この旅は終わってしまう
そして、勇者である武はこの戦いが終われば、もしかすれば……
邪念を捨て、私は武と共に魔王を倒し、そして……
武は、選択を迫られた

「元の世界へ帰るか」「この世界に残るか」

ずっと思っていた
武にはきっと元の世界に大切な家族がいる
大切な人も、失くせないものもいっぱいある
だから……

武「俺は、この世界に残る」

だから、その言葉を聞いて、私は驚いた

文月「待って、武! 武は、元の世界にもう帰れなくなっちゃうんだよ!? それで、それでいいの!?」

心のどこかで、私の中の何かがその言葉を必死に止めようとする
でも、私はこの言葉を口に出来た
武が、大事だから……
でも武の返事は、この質問への答えではなかった

武「文月は嘘をついたり、無理をするとき、絶対に目を合わせないよな」

文月「そ、そんなこと」

私自身知らなかった私の小さな癖
それを、こんな場面で指摘された

武「なぁ、文月」

両肩を、捕まれる
目をそらせない
どんどん、体が熱くなっていく
掴まれている両肩も、顔も、耳の先も、そして何より胸の奥が

武「俺がこの世界に残りたいのは、お前が好きだからだ」

ばか

文月「っ」

ばかばか

武「……お前のこと、絶対に幸せにしてみせる。だから、本音で答えてくれ。俺は……ここに残ってもいいか?」

ばかばかばかばかばかばか!!!

武のばか!!!!!

私が、どんな気持ちでさっきの言葉を絞り出したと思ってるの!?

私が、どんな思いでこの戦いに身を投じたと思ってるの!!?

でも……本当のばかは……私だった

卑怯で、怖がりで、すぐに逃げちゃう、私がばかだった

だから……もう、逃げたくない

文月「……私も、武が好き。ずっと、ずっと一緒に居たい!!!」

泣きながら、私は武に抱き着く

あぁ、私はどうしようもなく……


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