745: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/01/23(木) 17:22:15.25 ID:cpk3TtBHO
レンが追い付くまでの数分で、戦場に殺戮の風が吹き荒れた。
「うおおっなんだこいつ」
「ぎゃああっ」
「騎士団長はどこにおられる!」
「大型の魔物と闘っているようでこちらに援軍は厳しいかと。ぎゃあ!」
「グオオオオ!?」
セピアが眼を血走らせ人間も魔物も関係なく筋力に任せ切り刻み引き潰す。その様子を上空から見下ろすのが今回の黒幕メフィスト。
メフィスト「すごいすごい。愛ってあそこまで残酷になるんだね。ひひ」
その傍らに浮かぶのは30cmほどの目玉の化物。視界の映像を飼い主に流しており通信も可能な養殖用魔族である。
『ジーー』
メフィスト「アスモデウスさんでも勝てないんじゃないあれ。魔王様直伝の変身魔法は怖いな〜。あ、行っちゃた」
☆☆☆
「て、撤退〜っ」
「負傷者を抱えられるものは抱えて逃げろっ」
尻尾の一薙ぎでもメイスの強力な一撃のような威力。国王軍は撤退を選択するしかないが、執拗に追いかけ、牙や爪の餌食としていくセピアにすでに40人以上殺されている。
更に一人、血塗れの鉤爪で突き刺される寸前、危険を察知した魔獣はその場から跳び跳ねて離れる。上空からのレンによる大剣攻撃を間一髪回避した。
レン「うりゃああっ」
レンは大剣だけでなく鎧や具足を身に付けていた。屍の中級魔物や兵士からサイズが合うものだけ選りすぐったものだ。
セピア「ヌァアア…!」
レン「俺に任せなよ!」
「おおー勇者パーティの。す、すみませんっお前ら退けーっ」
レン「あと、エレナって冒険者いたら呼んできてくれ」
セピア「ヌアアアア〜っ」
レン「ヌアアアア?ヌァアア!」
対話に挑戦するレンを無視したセピアが慟哭し襲いかかる。日は落ち、夕暮れの荒野に二人のシルエットが重なった。
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