113: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/02/10(月) 14:08:02.74 ID:NCzx5nCW0
イシュテナが危なげなく勝利をおさめ、控え室に戻っていく姿を見たルノは一息ついた。
ルノ「ふーーー…あと二回勝てば優勝。イシュテナさん頑張ってー」
しかし自分もここで観戦をしているだけというわけにはいかない。勇者パーティとして依頼されている以上、自分のスカウト能力で役に立たなければ。
ルノ「エメラさんの近くに行って、魔法の支配下に無いかもう一度…でも、前調べた時は確かにかかってなかったんだけどな」
その時、ルノの探索魔法に反応あり。これはスパーキング・レディが廊下を歩いている。
ルノ「!……」
ルノは目元を隠すマスクに着けているのを確認し、廊下への扉を開ける。このまま真っ直ぐ進めばスパーキング・レディとすれ違うはず。
ルノ「…………(来た)」
スパーキング・レディは屈強な護衛、そして中年の貴族と歩いていた。ルノは壁際に寄りかかり、演技を始める。
ルノ「っはーーっ…………私が応援してる戦士全然勝たない。今日は賭けるのやめようかな…」
そんなルノのことはまるで気にせず、彼女たちは通りすぎてゆく。どうやら貴族はオーナーのようだ。そしてやはりルノはスパーキング・レディが魔法を受けていないことを確認した。
「ははは、そろそろ君の試合だが、ストレッチとかしないで大丈夫かね。君はうちのメインイベンターだからね、頼むよ」
エメラ「私の強さを疑うつもりですか。戦士とは常に闘える状態にあるのです」
「流石だね。では、君が優勝するところを楽しみに見させてもらうよ」
エメラ「私は負けません、神に誓って」
貴族や護衛が離れ、スパーキング・レディが関係者以外立入禁止の通路に消えていく。彼女の話す姿は、ルノの記憶にある雷の勇者の自信満々な態度そのままだった。
ルノ「…………変身っ」
変身魔法は自分の服装を一定時間変えられる。これによりドレス衣装から係員の姿になったルノは関係者専用の廊下を進んだ。
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