【安価コンマ】アンドロイド狩りの女アンドロイド・蘇りし英雄2
1- 20
324: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2025/04/12(土) 20:49:07.42 ID:CDNKFu6h0
ある科学者がいました。彼の名はアキヒデ博士。FATHERに所属する人間の研究者でございます。

貴女たちは預かり知らぬ事でしょうが、人間殲滅を掲げるFATHERも、アンドロイドの発展に協力する特別優秀な人間には慈悲と市民権をお与えになるのです。

アキヒデ博士はそうした特権を持つ研究者の中でも一際優秀な存在でした。ゆくゆくは開発期間の長を任せられる稀有な人材でした。

しかし彼はある異常な妄執に囚われた狂人でもあったのです。自らの作り出したアンドロイドでアルカナ・オリジンを超えるという妄執に。


彼は歴史に記録されているアルカナ・オリジンのデータや文献全てに目を通し、それらを忠実に再現…やがては凌駕しようと試みました。

無論アルカナ・オリジンを作るというのは全ての研究者の夢ではあります。ですが言い換えるとそれはあまりに荒唐無稽で無謀な試み。

優秀な者であればあるほどアルカナ・オリジンという頂のあまりの高さに心折れ挫折してしまうことでしょう。


それでもアキヒデ博士は挫けませんでした。彼の生涯を捧げた研究はついに、アルカナ・オリジンの模倣へと辿り着いたのです。

彼自身信じられなかったのではないでしょうか。現代の技術でどのようにしてそれを作り上げたのかまでは私どもにも分かりません。全ては秘匿されているのです。

アキヒデ博士の作ったアンドロイドは驚く事にアルカナ・オリジンの戦闘力のおよそ7割。非戦闘部分に至ってはなんと10割近い完成度を誇っていたのです。

流石の私も、その報告を聞いた時は驚愕のあまりコアが止まってしまうかと思いましたよ。

改修を重ね、戦闘力の完全な再現も近いと彼は狂気染みた笑みを浮かべていました。


ですが、あと少しでAIも完成しようとした間近になってアキヒデ博士は気づいてしまったのです。

実はアルカナ・オリジンには歴史に記されていない隠された機能、リミッターを解除した真なる姿があったのだと。

そこに気が付いた時点でアキヒデ博士は天才としか言いようがないのですが、皮肉にも天才であるが故に彼は己の夢が気づかないのだと理解してしまったのです。

自分が完璧だと思って作ったモノは、本物である目標が周囲の環境に影響を与えすぎないよう力をセーブされた状態のものだと気づいたのです。

アキヒデ博士は全てに絶望してしまい己の命を絶ってしまいました。私がラボに駆け付けた頃には既に遺言と……貴女が残されていたのです。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
956Res/556.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice