823: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/06/11(水) 23:06:43.32 ID:tDX+/I+60
90オーバーでバーサーカー状態発動〜🐗🐭🐍🐺
ミルカが右手をニギニギし、なんとか動くことを確認する。それでもミリ単位で痛みが走るし、無理はできない。
ミルカ「痛っ……次でぶちのめしてやるわ」
険しい形相でウォルに近付く。ウォルは剣を握ったまま腕を組み、どうやって隙をつこうか考えていた。怒りのバトルマスターを前にしてもマイペースな精神性が彼の強みだった。
ウォル「そういえば」
ウォルは先程草むらに身を隠し、囮にした金髪の部下がミルカの弟弟子であるジェンについて口述しているのを聞いていた。金髪の記憶や意思とは無関係に放たれたあの言葉は、ミルカやリラの記憶に反応し逆鱗に触れるような言動を強制させる闇魔法をウォルが金髪にかけていたためだ。その結果ミルカの反応を鈍らせ大怪我を負わせることに成功したわけだが、彼はジェンという名前に覚えがあった。
ウォル(なるほど使えるなぁ。役立たずの生ゴミだと思ってたけど訂正するよジェン。お前は姉弟子の足を引っ張り俺にチャンスをもたらす、身内に不幸を呼ぶどうしようもない生ゴミだった)
ウォル「さっきジェンがどうこう言っていたね」
ミルカ「あ?」
ウォル「いや〜さっきお前が俺の部下に尋ねてたの聞いててさ、思い出したのよその名前。言われるまで完全に忘れてた」
ウォル「スケープゴートとしての価値しかなかったもんでね。風の噂によると、あの後グレて雑魚どものお山の大将として楽しく暮らしてたらしいじゃない。多分俺の真似だ」
ウォル「御里にまで悪名は轟いただろうね。でも要領悪いやつなんてどこまで行ってもヘマするものだよな。死んだんでしょ?あいつ…………」
ミルカ「…」
ウォル「今度会ったら授業料貰おうと思ってたのにコロっと死んじまうんだもの。はー…」
ウォルはミルカが効いていることを確信していた。彼は人の感情の機微に敏感なのだ。ダメ押しの一発でバトルマスターの心の天秤は傾く。
ウォル「こういっちゃなんだけどさ」
ウォル「ぁ〜〜〜〜…………生まれて来なけりゃよかった奴っているんだな」
ウォルの予想通りミルカの線は容易く切れた。しかし予想外だったのはその眼光に紫色の光が宿っていたことだった。
ウォル「なんだそれ」
ミルカ「その頭吹っ飛ばすわ」
1002Res/900.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20