746: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/08/09(土) 15:02:54.65 ID:KLTwqasvO
拍手するのはまだ若いソリラの周りを世話するために使わされた母国のメイド。
「ソリラ様お見事です。流石は偉大なる剣士系役職の血統」
ソリラ「おう!オレの目が届く範囲じゃ、魔物どもの勝手は許さねえぜ」
ソリラの表情に憂いはない。高名な武闘派貴族の一人娘だった彼女はお転婆に育った。幸せが崩れたのは5歳の時、魔王軍の侵攻で一族が皆殺しにされてしまったのだ。1人生き残った彼女だが自分が人質にされ、それにより力を発揮できずに殺されていった父や兄の姿はトラウマとして刻まれていた。
「うう。……ソリラ様がこんなにも逞しく…旦那様もヴァルハラで誇りに思っておられることでしょう」
壮年のメイドが頬を濡らす。ソリラがここまで強くなるには当然多くの苦難があった。それらを糧として17歳の少女は人類最高峰の剣技を身に付けたのだ。
ソリラ「流石は勇者。国内じゃ敵がいないオレに刺激を与えてくれるぜ!もっといろんな奴と闘いてえ!」
木刀を持ち、猫目を輝かせるソリラ。背後からのメイドのものではない拍手にただならぬものを感じ、弾けたように振り向いた。
ソリラ「!」
シトリー「お見事マドモアゼル。君の技、志。同じ勇者として誇りに思う」
レン「なんかあんた黒幕みたいよ」
ソリラ「お、お。おお?」
17歳の天才児は肌でレンとシトリーの実力を感じ取った。久しく感じなかった自分と同等かそれ以上の相手から感じる威圧感。
「まあ…ソリラ様。このお二方はアップル王国の勇者様でございます。曙光の勇者レン様と旋風の勇者シトリー様。まさか偉大な先達様かわソリラ様を誉めてくださるなんて……よよよ」
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