ハーレム勇者のTSもの4【安価コンマ】
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940: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2025/08/26(火) 22:03:37.46 ID:D4kSuAWvO

リオンは首をかしげた。何故そんなことを言うのか。


マリア「……私は……っ……もう無理です…」


マリアは気付いてしまった。そもそも幼い頃、ベルゼブブは自分のことを知らない筈なのだ。それはベルゼブブの優しい記憶とは別の、絶望したまま生きてきた自分の長い記憶からもそう。そんな希望のある言葉を貰っていたならば、幼い自分ももう少し前向きだっただろう。


そしてゼブル教を興し、初めてベルゼブブと謁見した時、彼は自分のことなど知らない風情だった。かつて助けられたエピソードもピンと来ていなかった。つまりこのベルゼブブに励まされた記憶は、今まさにリオンに植え付けられた偽物。


マリア「う、ううぁ……」


リオン「…」


マリア「私は………もう人を殺したくありません……っ…………どうかお許しを……」


嗚咽しながらリオンを見上げそう言うマリア。自分の偽物の記憶を看破されたリオンは微動だにしない。


マリア「ベルゼブブ様のお陰で…私はこの歳まで生きることができました……感謝しております……」


リオン「…」


リオン「勘違いするな」


囚人服を握り、胸ぐらを持ち上げるリオン。マリアの息がつまる。


マリア「かはっ」


リオン「貴様の…都合など知らぬ……………貴様はベルゼブブ様のためその命を捧げるのだ」

ぐぐぐ


マリア「あっ……う゛……な、なにを……」



リオンの背後から蛇腹剣が迫る。それをノールックで弾き返し、その方向を見た。


シトリー「それくらいにしておきなよ」





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