539: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/10(土) 15:10:29.21 ID:JlJ/6tcfO
ミルカ「おい!私ミルカ。わかるか?」
片膝をついて視線を合わせ、ボロ布を纏った彼女の肩に手をおく。ボーッとしていた彼女が少しずつミルカを見つめ始めた。
「……み、ミルカって…………紅蓮の女勇者パーティの?」
ミルカ「そうよ。貴女、勇者狩りにあってたのね」
「そ、そっか……とうとう強い強い言われてたあんた達も狩られたか。あは、あははは」
ケタケタと気の抜けた笑いをあげる勇者。絶望が身を包んでいた。しかしミルカが続ける。
ミルカ「違うわ。私達は魔王城に乗り込んだのよ。リラもレンもシトリーも魔王を倒すために来たわけ」
「え、えっ…………うっそ」
話を聞くたびに勇者は驚いた。魔王軍に逆らおうという意思などとうの昔に無くなってしまっている。しかし同じ勇者の称号を持つ者達がこうして最前線に乗り込んできたのだ。
「す、すごいわ……勇者って言うのは貴女達のことをいうのね」
今度はニヒルな笑みを浮かべる勇者。ミルカはこいつ表情豊かだなと思った。
「わ、わたしなんて……こんな格好で…な、何本もチンポ咥えさせられて」
ミルカ「他の奴らもこの店にいるの」
「ここにもいるし、他の店にも」
聞けば奴隷ショップはここ以外にも存在し、まだ生き残っている勇者パーティが売られているという。ミルカは奴隷解放からの蜂起を考えたが、問題は彼らを繋げる契約魔法や力を抑える首輪の存在。
ミルカ「ねえ、闘う元気はある?」
「………………み、ミルカ私達を解放するつもり?でも、いくら貴女でもここは魔王城のお膝元。魔王軍幹部がすぐに複数人駆けつけてくるわ」
ミルカ「上で魔王を殺すために暴れてる奴らよりも優先するかしら」
確かに、ミルカの話が本当ならば魔王軍幹部達は勇者達への対処で手一杯なのではないか。ミルカという化物が一人いれば団長クラスならば有利に闘える。
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