543: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/11(日) 22:39:46.39 ID:FOhDSW510
ククク安価に導かれるままよ😏
奴隷達を契約魔法で縛っているのは魔王軍にロイヤリティーを渡している大手奴隷商人。彼を特殊な方法で始末すれば奴隷達は解放される。
勇者の視線が震えた。自分も勇者として闘いたいが、どうしてもこれまでの恐怖がその気持ちを上書きしてしまう。
「〜……」
「……む、むりよ…………私は魔王軍の団長クラスに狩られたのよ…仲間も殺されて……わ、私が生き残っているのは女だからってだけ…」
うつむき震える勇者。そしてミルカはそんな人間の弱さに無理強いはしない。
ミルカ「まあ仕方ないわ。それなら私達が勝つことを祈ってることね。そうすればきっと解放される」
踵を返すミルカの背中を勇者は見つめた。あまりにも非力な自分と比べて燃え上がるような闘気を宿している姿に目が眩む。
「……」
そして軽い跳躍で屋根から屋根を伝いミルカは消えていった。
☆☆
魔鳥が飛び、黒ずむ天井。謎の植物がぶら下がるアンダーグラウンドの屋根を見上げながらミルカは駆けていた。地上を目指して急いでいることもあるがそれだけではない。背後から気配が迫っていた。
ミルカ「……ちっ」
ツバキが追ってきている。ミルカの心は煮たっていた。勇者があそこまで追い詰められるとは余程酷い扱いだったのだろう。
ミルカ「…」
しかし同時にアイロニーを覚えた。アップル王国で捕虜となったマッド・ハッターという魔王軍の魔法使いは酷い拷問で情報を吐かされ処刑されたという。スラムのほうにいけば魔物を奴隷として扱う人間もいるだろう。所詮生きとし生きるもの、自分達のことばかりだ。お互い様だ。ならば自分に怒る権利はないのか。
ミルカ(関係ねーわ!同族が目茶苦茶にされんのはムカつくのよ!)
二つの高速の影がジオフロントB2Fのもっとも高いビルの屋上で止まる。
ザザッ
ミルカを追い詰めたツバキがお得意の人を小馬鹿にした笑みを浮かべた。
ツバキ「拙者から逃げられると思った〜〜〜〜?きゃは♡ニンニン。魔王城に来た時点でお前らは…………」
ツバキ「…」
ゆっくり振り向いたミルカと目線が合ったツバキは目を見開いた。ジャポ国の忍者部隊時代聞いた伝説。チューゲン国より伝わる人を喰らう鬼羅刹女をその姿に見た。
ミルカ「かかって〜〜〜〜〜〜〜〜……」
ツバキ「…………は……は?」
ミルカ「こいや!!」
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