669: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/01/24(土) 23:58:48.08 ID:J0ZXW7CQ0
『ピリ姉すごーい』
『いや、ミルカの才能もすごいよ。オレがそれくらいの頃は全然大したことなかった。師匠にもなんどド突かれたか』
『じゃあピリ姉よりも強くなれるっ?』
『ははは。オレだって負けてられねえよ。いつまでもお前やジェンの見本でいてやるさ』
───
あの頃は楽しかったな。妹弟子の成長も素直に喜べたし、自分の技の成長に酔いしれていた。
オレは確かに人間としては秀でた才能を持っていた。でもミルカの才能はそんなオレを遥かに超えていた。
ミルカが悪い筈もない。オレが三段跳びで超えていく妹弟子に醜い嫉妬を抱いたのが悪いんだ。だって人生懸けてたからさ…悔しいじゃん。
ああ。でも…里を襲撃したとき、オレを殺さなかったミルカに背負われて……あの時。あそこが最後のチャンスだったのか。
師匠を殺したオレすら許したミルカに一言……負けを認められればこんな悔いは残らなかったものを。
壁に力なく背を預けるような体勢のピリカの心臓を貫いたジャベリンをリオンが無感情に引き抜く。既に他の勇者パーティは血の海に沈んでいた。
ブシャッ
リオン「……こい」
ビュゴゴ
風が流れる。城内の気圧差では説明がつかない突風は強力な風魔法の使い手が迫り来る証。
ガシャリとジャベリンを構えたリオンの前方より、アップル王国が誇る旋風の勇者が宙を舞いながら現れた。
ギュンッ
シトリー「そこを退きたまえよっ!」
リオン「貴様か。相手にとって不足なし」
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