736: ◆M0wTTx2gAU[saga]
2026/02/05(木) 23:42:09.33 ID:eqDNe7PP0
エメラの拳がリンの頬にめり込み、リンの拳は外れていた。
リン「ぐ……」
エメラ「友よ私の勝ちです…!あなたの主への忠誠心感じ入りました」
腰から落ちるリン。雷属性を頭に流し込まれ全身が麻痺してしまっている。
リン「……ぐ……っ…………わ、私は死んでも……必ず仲間たちがベルゼブブ様をお守りする…」
エメラ「友を殺しはしません、そしてベルゼブブともわかり合えるはず……う!」
リンに意識を向けていたエメラはようやくベルゼブブに気付いた。魔王軍大幹部でありながらなんというフラットな魔力の流れ。それでも只者では無いことを勇者に分からせる。
エメラ「間違いない…この男がベルゼブブ!」
リン「!…………も、申し訳ございませんベルゼブブ様」
横たわるリンもベルゼブブに気付き自らの敗北を詫びた。部下の元に歩みを進める彼に、エメラはバックステップで距離をとった。
エメラ「……」
ベルゼブブ「その忠義誉めてつかわす、見事な戦いだった」
リン「〜……」
ベルゼブブに肯定されることこそリンの命の存在意義。歓喜で涙が溢れた。そして主はエメラに視線を向ける。
エメラ(魔力も半分程度まで消費し、体力も削られた。剣も破壊されコンディションは悪い)
それでも闘うしかない。おそらくベルゼブブは通してはくれないだろう。リンとわかり合えた経緯からベルゼブブの心を動かし、後続の勇者たちをルシファーの元へ導きたい。全身に魔力を込めた。
バチチチチチッ
エメラ「ベルゼブブ!私は」
ベルゼブブ「よい。リンとの闘いで貴様の思いしかと受け取った」
手をかざしたベルゼブブが不可避の衝撃波を発動。疲弊したエメラに躱す手段はない。
エメラ「ぐぁっ」
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