【安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします
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168: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/01/17(土) 13:48:14.50 ID:EB3Srd800
キィ────────────────ン

キ─────────

ィ────


「ここを、まっすぐ……進めば、直に………」

どうしてだろう。アミィの声が遠くに聞こえる。

それだけじゃない。貴女自身の足音も、遠くに。それどころか時間が鈍化した、よう、に………










「…」

「…」

「っ…!?い、今の感覚は…?」

「おや?無事なヤツが1匹いるなぁ」

「ひっ…!?」

怯えるミルクの前に姿を現したのは大きな蝙蝠の翼をバタバタと羽ばたかせて現れた、上半身が蝙蝠型モンスターの怪人。

「姫様!おさがり下さい!」

「接近に気づかないなんて…!どこから現れたの?」

一瞬呆けていた貴女とアミィはすぐさま敵とミルクの間に割り込み、レイピアと弓矢を構える。

「ひっひっひ」

だが蝙蝠の怪人は臆する様子もなく地面に着地して、値踏みするように貴女たちを見て薄ら笑いをするばかり。

「名乗っといてやるぞ剣聖シャルフィリア。俺の名前はバット・バツマール。偉大なる帝国の合成魔獣様だ!」

「合成魔獣(キマイラ)…だと?」

「自分からわざわざ正体を明かしてくれるなんて、随分間抜けな人なのね」

バット・バツマールと名乗った怪人…いや合成魔獣は羽を休めるように、己の体を羽の膜で包み細身になっている。

大して程近い距離には貴女とアミィ……。何かおかしい。

この敵の見てくれからして得意な戦術は不意打ちや奇襲のはず。その上わざとその身を晒して不利だろう接近戦を…?

「気を付けろアミィ。この手の輩が正面からやり合うとは考えにくい」

「分かってるわ。貴女も油断しちゃ駄目よ」

「ひひっ…」

貴女の誇りある戦いが幕を開ける。


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