【安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします
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◆ra.jqt4ROA
[saga]
2026/01/17(土) 19:42:45.18 ID:EB3Srd800
(すまないアミィ…だが姫の未来の為に………………………くっ……駄目だ!
ここで恩人を見捨てるような者が姫の騎士だなどと名乗っている自分を、わたしは看過できない!)
「ねえシャルフィリア。すぐにでもアミィさんを連れてここを…」
「姫様。大事な話があります」
貴女は迷った末、ミルクに一度ループしたことを、その際自分たちが恥辱の限りを尽くされた事を、なるべくミルクの精神的負担が軽くなるように伝えた。
「そのようなことが、本当に……!?」
ミルクは案の定狼狽え青ざめている。姫にすれば当然の反応だ。
「はい。わたしとても、にわかには信じがたい現象ではありましたが…」
「そう、ですか………。……信じましょう。外ならぬ我が騎士の言葉です」
「ありがとうございます」
「つまりシャルフィリア。貴女はわたくしたちの恩人、アミィさんを救うため、自ら命を絶とうというのですね」
「はい。恐らくはそれが起点となって時間が巻き戻る事になるでしょう。
…ですが確証まではありません。あの時も絶命した訳ではないので、的外れな推理をしている可能性も…」
「何を迷っているのですシャルフィリア。恩に報いる為とあれば迷いなく行動するのが貴女のはずです。違いますか?」
「姫様……!ですが万が一、時が戻らなかった時わたしは──」
「愚論です。仮にそうなったとして、わたくしは貴女を恨みはしません」
荒唐無稽な話をする貴女を、ミルクは微塵も疑っていない。
(やはり、貴女こそがわたしの太陽だ…姫様)
幼き頃に彼女から感じた暖かで高貴な輝きは、やはり夢幻などではなかった。
貴女は腹部にレイピアの切っ先を合わせる。力を入れて己が内に押し込めば、すぐにでも絶命するだろう。
しかし、不思議と恐れと恐怖はなかった。
「我が騎士の誉れ高き姿。直視する勇気のないわたくしをお許しください…」
背を向け、ミルクの体が小刻みに震えている。結果がどうなるにしろ自分の騎士の自死する姿など見たくないのは当たり前だろう。
「では姫様。行って参ります」
貴女は覚悟を決め構えたレイピアを思い切り己へ向け押し込んだ。
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