【安価コンマ】帝国に追い狩られる姫と騎士・幾度繰り返してもお守りします
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351: ◆ra.jqt4ROA[saga]
2026/01/25(日) 11:06:36.64 ID:Rc0unF040
「あらシャルちゃん。もう目が覚めたのね。まだゆっくりしてもいいのよ?」

「問題は無い。十分な休息は取らせてもらった。少し早いが交代にしよう」

「そうね。う〜〜〜…私も少し疲れたし、お言葉に甘えようかしら」

アミィが体を伸ばしながら言う。

国からの脱出で考えていなかったが、アミィは元々この辺りへ薬草の採取が目的で赴いていたはず。

つまりここまで休憩中以外はほとんど休みなく動き続けていた。その疲労も馬鹿にはできない。

「ちょっと待ってね。眠気覚ましのココア淹れてあげるから」

「助かる」

少し離れた位置にまとめてある荷物袋をアミィが漁り始めた時…

「……!」

貴女の中で渦巻いていた奇妙な不信感が確信に変わる。

突如、貴女の周囲を魔力の結界が覆い尽くした。

「「!」」

貴女とアミィは瞬時にそれぞれの武器を構え状況の理解に努める。

「これは結界術…!?まさか帝国の追手!」

「いや違う…この術式は、聖騎士団の…!?」

廃教会の中を縦断する結界は貴女とミルク、アミィを魔力の幕で完全に遮断してしまった。

貴女はこの結界に見覚えがある。聖騎士が特殊な状況下で駆使する魔術結界だ。

優れた聖王国魔導士が騎士団の為に作り上げた術式。

その強固な防御力は時に魔獣の群れから人々や村を守り、ある時は盗人を逃がすまいと即席の檻の役割を果たす。

「起きてください姫様!敵襲です!」

「っ…!?」

浅い眠りについていたミルクが強張った顔で跳び起きる。

(この結界を展開できる魔具を持っている者は限られる…つまりはわたしと同じ部隊長……!)

周囲を警戒する貴女だが、敵は廃教会の扉を開け正面から姿を現した。

「………」

「………」

「…っ……!ガンドフ…!クロード…!」

現れたのは二人の部隊長。二人とも頼もしき戦友だったが、とても救援に駆けつけた雰囲気ではない。

第一助けに駆けつけたならこんな結界を張る意味は無いからだ。

「…」

貴女は既にレイピアを二人に向け構えている。その光景がミルクには信じがたいようだ。

「な、なにをしているのですシャルフィリア!二人の事を忘れたのですか!?」

「お下がりください姫様。二人は既に我々の味方ではありません」

背を向けたまま油断なく発した貴女の言葉の意味が、ゆっくりと頭に染み入り理解したミルクは青ざめ口元を抑えた。


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