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135:名無しNIPPER[saga]
2026/03/14(土) 22:26:55.43 ID:w0lSwtJHO
砂嵐に襲われている間、都市国家の住民の生活に変化はない。
確かに、砂嵐は余所者が古代迷宮に足を踏み入れた合図だ。
だが、そもそもの話、古代迷宮の宝物は彼らの先祖がとっくの昔に取り尽くしており、価値のないものしか残ってない。
それは交易に訪れる東洋の人間が知っているほど、砂漠の民の常識だった。
ただ、国交がない王国は知らない、知られてはいけない。王国からの侵入者が砂漠の民に娯楽をもたらす、砂漠の民の楽しみだからだ。
王国から稀にやってくる、古代迷宮の宝物を目当てにした侵入者は決まって二人の男女、それもお互いに恋慕に近い感情を抱いている者たち。
明確な夫婦や恋人や、全く互いに無関心や別にパートナーがいる人間はいない。いや、来るには来る。
正確に記せば、そういった者たちは入れない、と王国に偽情報を流しているためだし、来る人間同士の過去を「知っている」から、それ以外の人間が来た時は古代迷宮を閉ざして入れないようにしていた。
そうして、古代迷宮に、都市国家に選別された、繋がりの深い男女が侵入する。
例えば、次期領主になるために宝物が欲しい領主の息子と、幼馴染ながら氷のように冷静で感情を表に出さない女暗殺者。
常にパーティ内で恋愛カップルが成立して悩んでいた男女同士が、恋愛禁止のルールのもとにパートナーになって一攫千金を夢見る冒険者コンビ。
古代文明を研究していたがあまりに倫理観と一般常識がなさすぎて王立学会を追放された天才女学者と、女学者を支え、女学者も理由がわからないけどそばに置く凡人な助手。
など、様々な男女がやってきた。
そして、彼らが迷宮に入り、何の財宝も成果もなく、王国に帰る前に迷宮の砂嵐が吹き荒れて都市国家に滞在するはめになる。
そこで、侵入者たちが都市国家でも、『普通であれば』数年は生活できる貨幣を持っていようとも、住民たちが彼らにだけ金額を、それは情報が古いと言って値段を吊り上げ、三日ほどで干上がるようにする。余所者のせいで砂嵐が起きて困ってるなどと、何も困っていないのに吹聴しておき、王国の貨幣を砂漠の民も普段から使っているのに、使えない、と騙すのも忘れない。
そうして困窮した彼らに、ルーレットで決めた酒場の経営者の誰かが取引を持ち掛けるのだ。
一ヶ月間、砂嵐が止むまで生活は保障する、止んだら、王国に帰る物資も用意しよう、代わりに二人はこの国で夫婦になってセックスを客の前でショーとして行ってくれないか?といった最低な取引を。
女は他の男が手を出せないように、誰もが手を出せるがもう人の物になっている、から手を出せないという名目で奴隷にし、男は奴隷を所有できる都市国家の住人として、公式な戸籍も用意しておく。男が完璧な王国の人種でも、何か適当な、王国にはない魔道具で、砂漠の民に奴隷となった女以外に見えているとかいい加減極まりない理由をつけて丸め込む。
そうして女を奴隷の妻として娶らせる。
そして、一ヶ月、二人に媚薬を盛りまくって盛らせ、セックス付けにするのだ。
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