ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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138:名無しNIPPER[saga]
2026/03/14(土) 22:29:37.13 ID:w0lSwtJHO


カップルが成立し、一ヶ月後に男女を解放する時、同時に報酬として、
家督を狙っていた者には東洋との貿易で得た国宝級の武具を
古代文明の調査に来ていた者には王国では未発見だった古代遺産を
一攫千金を夢見た者にはここでは役立たずと偽った大量の王国の金貨を渡すことがあった。

物語ならここでハッピーエンド!で、終わりだろう、けれど人生は続く。

例え、家督を継承してどんなに愛し合っても身分が違いすぎれば良くて妾であろうし、
例え、史上最大の発見をしても金を稼ぐ能力が乏しければ夫婦と子供は路頭に迷うし、
例え、一攫千金を得ても使えば減って、また危険なことで働かなければならない。


砂漠の民は、それも許容できない。

彼らが認めたカップルは最期まで幸せにならなければならないのが彼らの美学だ。

未来視の水晶は、大雑把な世界のことは一ヶ月が限界だが、対象を限定すれば老衰するまでの出来事を事細かに、不幸な結末を迎えないためにどうすればいいかを教えてくれた。


例えば、身分が低い女には砂漠の民と国境を接する王国の辺境伯にたっぷりと『贈り物』をして女を養子にさせて、それ相応の嫁入り道具を砂漠の民が用意する。

例えば、金を稼ぐ能力が乏しい夫婦には、砂漠の民が密かに貿易で繋がっている商業ギルドに、その発見から得られた技術を夫婦が不利にならない条件で特許を取らせて生活に困らない金を発生させる。

例えば、冒険者業しかやってこなかった夫婦には新規開拓地の事業の案内を送り、素人の彼らでも丁寧に教えが受けられ、安全に稼げる方法を身につけさせる、などを行った。




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