ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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146:名無しNIPPER[saga]
2026/03/14(土) 22:36:08.07 ID:w0lSwtJHO


結論を出すのに、もう一週間必要になった。


勇者自身はその運命を望み、だからこそ、見送ることそれが勇者への礼ではないか、とする意見

自分たちを救ってくれた英雄に、再び不幸な結末を辿らせるのか、我々が身勝手でも、勇者の結末を変えるべきだ、とする意見



何度も何度も不毛な時間が過ぎ、そして、長老たちは結論を出した。



ーーーー勇者の運命を変えよう。

それでも、後悔があった。
彼らの脳裏に、自分たちを救ってくれた王国の『英雄』に、最も悲惨な運命にあるから何度も、様々な手段を使って阻止しようとしたが、叶わなかった。

だから、十年前、せめて、せめて最期は、と、『英雄』が死地に赴く前、国家の指導者である自分たちがプライドも何もかも殴り捨て、長老たちの懇願ーー全てを投げ出して、私たちの国に来てください、そうすれば貴女は生きられる、このまま『不幸』な結末を迎える必要はないんだ

そういった長老に『英雄』ーー彼女は微笑みいった最後の言葉が、長老たちの脳裏によぎった。

ーーありがとうございます
ーーでも、私の幸せをあなた達が決めないでください。
ーー私はこの子に恵まれて、それだけで幸せで、生きていた価値があるんです。もしも、私がこの子を産んだことが不幸だと決めつけられたら、それこそ、私の生涯に意味は無くなってしまう。

ーーだから、私は世界一の幸せ者なんですよ


そういって、死地に赴いた英雄ーー彼女ーー『女勇者』の最後の言葉が、長老達に後悔を抱かせた。





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