ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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241:名無しNIPPER[saga]
2026/03/20(金) 17:52:58.37 ID:ZGf/k4eIO



 勇者(『勇者』と『聖女』の仕事は魔物や魔族を倒し、魔王の野望を阻止することだけじゃない。

 例えば、聖女ちゃんは聖域と呼ばれる、魔物が大規模侵攻しても人々が緊急避難する場所を聖別しなければならないし、
 
 俺みたいな不真面目勇者でも、魔王ではなく邪神や邪竜を復活させようと企む輩や、治安を乱す山賊を捕縛しなきゃいけない。

 どれも面倒だし、かなり大変だ。

 じゃあ、逆に1番楽な任務は何か、と問われれば、迷宮封印だろう。

 何もしなくても魔力の循環を続ける古代迷宮とは違って、長年、人が入らないことで迷宮内部の魔力が澱んで壊死しかけてたり、反対に、長年、何らかの理由で死んでいた迷宮が突然復活したりすることがある。

 そういう迷宮に宝物はなく、金にならないから冒険者は訪れない。よって、起こることは、迷宮内部で発生した超危険な魔獣が餌を求めて近隣の街や村を襲う。
 だから、国が依頼した冒険者や俺たちのような勇者が迷宮に侵入して、その迷宮を完全に終わらせるーー最深部まで行ってダンジョンを掌握、あとはダンジョンを掌握した術者が外に出て迷宮に封をすれば誰も入れないし出れない、あとは自然消滅を待てばいい。

 かつては玄人向け迷宮でも、中級の魔獣しかいないし、中級向けは初級の、初級なんて子供でも倒せる魔獣しか発生しない。

 今回、俺たちが封印を頼まれていたのは初級向け迷宮だった。

 物事に絶対はない、どんなことでも逆転されることはありうる。

 それを思い知らされた、早い話、俺たちは油断してた。

 これから話のは、そういう恥ずかしい話だ)




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