ゲス勇者「ほぅほぅ」聖女「よろしくお願いします」
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292:名無しNIPPER[saga]
2026/03/30(月) 16:37:09.36 ID:dAD2tPD7O
私が先代の聖女様からエールをいただき、次代の『聖女』に任命されるように決意を新たにした時の思い出です。
私は聖女見習いの一人で、境遇と才能には恵まれていました。
ただ、それだけで『聖女』に選ばれるはずはなく、弛まぬ努力が必要でした。
しかし、どうしても苦手な分野があります。
それが古語でした。
古語は教会には欠かせない必修科目です。
経典のほとんどは新語ーー現在の言葉ですが、重要な奇跡の斉唱は古語が基本、ですが、私はどうしても覚えるのが苦手でした。
修練が終わると、毎日古語の勉強に明け暮れるのですが、今一つ効果がありません。
しかも、年月は待ってくれず、焦りだけが募っていると、ある噂を聞いたのです。
古書館で新しく司書に任命された方は、子供なのに古語を現代語のように扱える天才だと、それだけではなく、古書館の詠唱も全て覚えてしまったと。
私はそれを聞いて、お力をお借りしたく古書館を訪ねました。けれど、誰もいませんでした。
古書館は古代迷宮のように古い時代にかけられた奇跡がまだ機能していて、穢れを祓う祭壇があるほかは古書が収められているのみ。ですから、普段も人が訪れない場所ですが、あまりに静かすぎました。
誰もいないのはどういうことか、悩んでいると奥から声がして、意を決して声のする扉を開けば、古書が山積みーーいえ、古書の山ができて、そこから声がしています。
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