169: ◆DmmDEGkMa3fh[saga]
2026/03/26(木) 21:45:10.70 ID:7btvTMmLO
街の人々は復旧に忙しく勇者たちの帰還に気付かない。魔王軍に勝利したという大ニュースは明日にでも大々的に広めればいいだろう。レンを抱えたアメリア、ミーニャを抱えたアンドロス、シアを抱えたギルがレンパーティの屋敷へと歩を進める。
ギル「聖女様、レンの脚と手は治らねえのかな」
アメリア「切断された部分があれば、くっつけることは容易なんですけど。それがないとなると…」
アンドロス「聖属性の回復魔法ならば切断面から新たに生やせるとは聞いたことがある」
ギル「おおマジか」
アンドロス「だが」
アンドロスが思い出すのは、かつて自分が切り落とした右手の小指をミルカが生やすと息巻いていた記憶。結果、小指が生えるまでの30分間、ミルカは半泣きで悶えていた。恨めしそうに生えた小指を睨み付けながら、「熱せられた棒を押し当てられながら針でブスブスされてるみたいだった」と語っていた。
アンドロス「数cmの小指でその有り様だ。片手まるごと、ましてや太く大きい両脚となると命が危なかろう」
アメリア「でも無事で良かった。どうなろうと私はレンちゃんやみんなを支え続けます」
レン「スー…スー」
アンドロス「そうだ。皆が死力を尽くしたそれは間違いない。だが勇者が生き残るということは人間どもの希望、活力という意味では大切なことだ。あの2人が命を落としてしまったのだから尚更な」
3人が屋敷の前に到着する。ここは今、避難してきたフィオナが逗留しているはず。
アメリア「すみません、ベッドまで運んでくださいますか」
アンドロス「無論」
ギル「勿論だ!あれ、でもなんか、騒がしいな」
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