222: ◆DmmDEGkMa3fh[saga]
2026/04/04(土) 00:58:31.24 ID:8EzkmWAQ0
次の日の酒場。ミルカはエールの入った樽ジョッキを持ち笑みを浮かべていた。
ミルカ「…んふ。んふふふ」
マスター・ミルカという言葉がミルカの脳裏に反芻していた。ミルカの流派に集まったのは結局予定の3倍の人数。魔王軍相手にも通用した超実践的な技を持つバトルマスターにこそ教えを乞いたい格闘職が集まり、自分の事をそう呼ぶのだ。
ミルカ「マスターねえ〜」
精神的に成長し、増長することはなくなったとはいえ、ミルカは元来褒められたがりら認められたがりの承認欲求の塊。こういうのでいいんだよこういうのでと愉悦を感じていた。
ミルカ「ミーニャのヤツに気付かされなかったら、多分今頃生きてなかったでしょうね」
かつて増長しきり、技にすら陰りが出ていたミルカを切り捨て正したのはミーニャ。今でもそりが合わない相手だがそこは感謝すべきだろう。
ミルカ「これからはソロの冒険者としてやっていくんだから一層身を引き締めないとね。ま、カミラ誘えばコンビ組んでくれそうだけど」
さらにミルカは自分の体内に意識を向けた。紅蓮の女勇者パーティの解散式の際言っていた試してみたいこととはこれの事だ。
ドクン
ミルカ(……1分で5回か。それ以上は常に意識してないと無理ね)
心拍数を強靭な心臓でもって意図的に操作する。自分の寿命が残り30年だというのは確定しているならば、それを伸ばす方法を考えた。果たして意味があるのかは不明だが、ミルカの日常での心拍数は常人の20分の1になっていた。戦闘時には戻すが、これで寿命が延びれば儲けもの。
ミルカ「んっんっん…はー!」
エールを呷り飲みほす。流派も順調、酒場の喧騒も心地よいがやはり一週間では自分がリーダーとして認めた勇者の死の傷は癒えない。
ミルカ「…………何で死んじゃうのよリラ〜〜〜〜」
アンドロス「百面相だな」
対面で見ていたアンドロスはコロコロ変わる嫁の表情を肴にしていた。
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